BLACK DICE

2017年 4月 20日~ 24日 東京池袋のあうるすぽっとで上演されたBLACK DICE

この作品はダブル主演でAキャスト伊波杏樹さんBキャスト仁藤萌乃さん(元AKB48)で上演された。

 

私は、11月にインターネットの再販で、公演DVDを購入させていただきました。

公演DVDはAキャストの伊波杏樹さんの方が収録されています。

主人公伊波杏樹さんが演じる咲子(臼田芽生)はとっても不運な女の子です。

 

まず、ストーリーの要約文を少し。

主人公の咲子は貧乏な家庭で育った子で、母親の延命措置で借金をしてしまった。そこで、借金を返すために新聞配達のアルバイト(?)をしていた。ただ、それのみだと、借金の利息すらも払えなかった。すると、そこで借金取りの赤木と黒川から、彼女に父がいることが知らされる。もちろん、彼女はそのことを信じなかった。

咲子には腹違いの妹 芽生がいた。咲子の父は実業家で、芽生は幼稚園から大学までエスカレーターの超お嬢様であった。赤木と黒川は咲子と咲子の母を踏み台にした咲子の父に復讐をしようと咲子に持ちかけた。咲子の父は闇カジノを資金を集めているときにやっていた、そこで咲子の父の資産を裏カジノで奪い借金を返し復讐するという計画だった。咲子の父のキャバクラに咲子と黒川を働かせて好機をうかがうことにした。

黒川は芽生に惚れさせて裏カジノの情報を引き出そうとしていた。

 赤木により銀行の融資を止められた店は新出店の店の土地代にかかるお金が足りなくなってしまい赤木の思惑通りに裏カジノの開催を決めた。

カジノの開催前、咲子は芽生に現実を突き付けようとした。「かわいそうな子だ。」といった。少しの喧嘩をしていた。

赤木を含め3人と咲子の父で裏カジノの開催され赤木以外の2人から咲子の父は多額のお金を奪い取り最後に赤木と咲子の父との一騎打ち両者全賭け戦いのとなり、赤木は助っ人として咲子を選んだ。

この後は購入後のお楽しみにしていただきましょう。

 

続いて、感想の方を。

咲子(臼田芽生)が放った言葉、『人生なんて不公平よ。裕福な家庭で育った子は成功という名のレールを歩き、貧乏な家庭で育った子は幸せという名の道を知らない。』

 

この言葉に胸を打たれた。 裕福な家庭(普通の家庭)では将来の夢をかなえるために努力をするとき、高校や大学に進んだりして夢に一歩近づくことができるが貧乏な家庭ではお金の関係が絡んでその努力すらもさせてもらえない。私たちは何事もなく何も考えずに高校や大学に進んでいるが、貧乏な家庭で育った場合家計が苦しくなったりすると夢をあきらめて働かないといけなくなってしまうことがある。

考え直すと自分は幸せなんだなと感じた。

咲子は『世の中で一番悲しいことは忘れられちゃうことなんですね。』といった。

忘れられちゃうこと、例を一つ上げてみると友達とどこか一緒に行くときに自分だけ除外されること。除外されることというのは言い換えるとその友達から忘れられることになる。自分が友達だと思っていただけとなると悲しくなる。また、これも世の中の残酷さを映しているかのようだった。

咲子は最後の父サイドについたとき、自分の本心の逆HIGHを言った。ただし、LOWをだった。このとき、咲子の本心が正しかった。ここで咲子は父に勝ってほしかった。その心が通った。 初めて咲子の本心が正しく動いた。

自分には関係ないが、とてもうれしかった。今まで不幸だった人間に幸いが降り注がれたこと、自分は中学校の頃、高校入試に勉強していたとき、模試では結果が報われなかった。そのまま模試では点数がついてこず高校入試当日を迎えた。入試は模試と変わらない点数だったが、今の学校に合格した。これも、一種の幸せなのかもしれない。

咲子は言った、『咲かせて見せます、遅咲きの優しい可憐な花を』この言葉には努力は必ず報われるということを記していると思う。遅咲き=努力、可憐な花=結果と解釈することもできここでもまた努力の大切さを語っている。

 

そして咲子の最後の言葉『お母さん。やっぱり人生はやっぱり不公平です。人生のスタートラインはみんな一緒っていうけど私は最初から躓き転んでいる。でも、私は足を引きひきずったとしても、一歩ずつ走ります。お母さんとお父さんのように。お母さん、どうしてかなぁ。今年の桜、きれいです。』

私はここに人によって感じることが違うと思う。

足を引きずったとしても一歩ずつ走り出す。人生何かの壁に当たって生きてきた、それでも『今』努力をすれば不運続きだとしても何かいい未来が待っているかもしれない。

“走る”という言葉に何かに目標に向けて努力すべきだ。その先に“きれいな桜”が見れる。これは受験生や就職活動してる方にピッタリの言葉たと思う。今努力することの大切さ、努力は必ず報われるということを“今年の桜はきれいです。”この一文で示されていると思う。

 

この作品の咲子(臼田芽生)の言葉で、 私たちに現実の残酷さ、この残酷さの中でも努力すれば報われる  ということを伝えてくれた。

私はそう考えます。

 

この作品を見て、実際に伊波杏樹さんの舞台を見たいと思いました。いつか、好機が来たときに。その時の感動というものは計り知れないものでしょう。この作品で知れた努力の大切さ、それをモットーに生きていこうと思いました。

伊波さんの演技の広さ、うまさなどを知れた最高の作品でした、買って後悔することもない。お勧めします。そして再販して頂いたFlying Trip さん本当にありがとうございました。

私は伊波さんの舞台女優としての姿を見に行くためバイトを頑張ります。そう、いつか来る未来のために努力を・・・